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バイクでお遍路・香川

八十八番札所 最終札所

ついにここまで走ってきた。
香川県は全国有数に面積が小さい県。

屋島から

八十八番札所 大窪寺を目指す

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道に迷いながらも本当によく走ってきたものです。

最終札所へ近づく

もう少し。
あと3つ、あと2つ との気持ちがどんどん膨らんでいき

七十七番札所 長尾寺

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最後の大窪寺は、香川県と徳島県の間にある離れた山の上です。
高い山でなくて道は広くなだらかで、快晴の山道を飛ばす。

この道であってるかなと山の道を曲がり行くと、巨大な御門が現れる

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たどり着いた大窪寺 八十八カ番 最終札所。

ついに来た。 本当にたどり着いた。門の前でついに来ることができました、という気持ちがわき出る。

ここが

四国八十八カ所参り 最終札所

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門からして広大なお寺です。安堵感でいっぱい。

最終札所には何があるのだろう そう思って来た四国八十八カ所参りの道中・・

ついに、最終札所に来ることができました。もうそういう気持ち

長かったなぁ 

ここまで無事にたどり着けた安堵と感謝の喜びで一杯。

合掌一礼 足を踏み入れると

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このお寺には独特の雰囲気が流れています。

境内に入ると かなり人がいました。みんな本当に穏やかな表情で安堵感に満ちあふれて、ほっとした顔です。仏様のような顔というのでしょうか。

すぐ次に行く他のお寺とは違い、余韻を楽しむようにみんな広い境内にとどまっている様子。
やっぱりみんな同じ気持ちのようです。バイクで来たとはいえここまで本当に長かった気がする。

ここで お遍路さんは、道中使ったいろいろなお遍路の持ち物を返納していきます。
金剛杖、お遍路衣装、返納されたものが返納場所に。

それぞれの人にその人しかわからない道中があるのでしょう。返納された金剛杖一本一本に刻まれているような気がする。
尺八を吹いている人がいて、境内に和の音色が響いていました。

みんな同じ気持ちを共有しているようで、
みなさん、お疲れ様でした、というような表情と安堵の空気。

場の持つ空気というのが本当にあるのを実感しました。

これが大窪寺、これがお遍路が目指す最終札所

お礼参り

ここから、さらに徳島一番札所を目指します。

まだ3時前
四国八十八カ所参りは、最後のお寺を終わると、最初にお参りしたお寺へと帰ります。

これを お礼参りといいます。

ここから山を徳島方面へ下り、そして鳴門方面へ。かなり距離はありますが、不思議なぐらい穏やかに走れます。

ここで、一番札所を目指していると

あっ この道 通った道だ! と思い出す、はじめの順路の道を逆走してる。

ここで道に迷ったところ、 あっ 安楽寺 このお寺の隣の自然カフェでコーヒーを飲んだとこだ
このあたりで迷って民家で道を聞いたとこ

と、最初のころのフィルムを逆回すように進んで行って ヨチヨチお遍路を始めたころを驚くほど鮮明におぼえていました。

西日の差す時間に、沈む太陽を背に自分の影を追いかけながら、一番札所を再び目指し、私のお遍路の旅は終わっていきました。

今日はお大師様の誕生日、その日が私の四国八十八カ所参りの終わりの日でした。
この日を堺に生まれ変われるような気がします。

- 結願 -

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