原因を調べて、テストして修理すれば直ったので、その手順や方法について
セルが回らない故障の修理記
原因の調査とテスト、修理方法などについて。
さて、なにが原因だろう
症状
セルボタンを押してもセルが回らない
- バッテリーを疑う
まずは通常 これを確認ですがバッテリーは元気。 - 電気回路系統
電気系統がわるいかな これが原因は少ない。 - セルモーターの不良 普通はバッテリー上がりか、セルモーターの故障が多い。
- 安全設定
このバイク、ブレーキを握らないとセルは回らない仕組みです。これ知らないとムダに調べることになる。
特定する検査した方法です。
原因の確認方法
これらを確認する方法ですが、(だいたい雰囲気で予想つきますが=多分セルモーターの故障)
セルモーターが回る原理
セルを回す電気回路の仕組みは
セルモーターを回す
セルボタンを押すと
リレーという部品の電磁石が磁石になり内部のスイッチを引きつけて”パチ”とつながり、セルモーターに電気が入る という仕組みです。
配線図ではもう一つスイッチがあります。
- リアブレーキ
- それとメインスイッチ
- それにヒューズ
この回路では、
メインスイッチつまりキーがONになっていて、
かつ
セルボタンとリアブレーキスイッチがつながっている になっている(安全設定)
安全設定があって
- ブレーキが握られていること
- かつ、セルボタンが押される
の2つがつながって初めてモーターに電気が行く仕組み。
それ以外に
Main Fuse20A と10Aが飛んでいないこと も必要。
ヒューズは確認しました。リアのタンデムシートあたりにまとめてヒューズBoxに入っている
リレーが壊れるということはまずないですが、検査
原因の検査
検査
確認は割と簡単で、まずセルを回してみる=ブレーキを握り、セルボタン押すと
これでカチッと音がするとリレーのスイッチが入る音です。音が確認できればまずリレー内部のスイッチはまず正常。
ちゃんとカチィと音がした---○
(可能性ではリレーの故障もありえますが、これはめったにない)
スイッチの接触不良などが多い。
検査2
つづいて モータへ電気がいっているか(まずいっていると思いますが)
リレー内部のスイッチが入ると、モーターへバッテリー電圧がかかり、これでモーターが回る仕組みなので
リレー端子の電圧を測る
テスターをDC(直流)電圧測定モードにして、
リレー写真の 赤=+ 黒=- です。
赤+ 黒-につないでおく。(テスターにつなぐクリップが無いと、手でテスターを当てていると、セルボタンを押す手が足りない)テスターの延長クリップが必要、または2人で作業することに。
最初は電圧が約0Vあたりです。××mV などの表示になる。
何もつながってないので。 リレーが作動すると初めて電気が来るんです。
これで セルを回す手続きすると、カチィと音がすると同時に テスターが突然 13V程度の電圧に変わるはず。
この電圧がセルモーターに加わって回る原理。
ここまで正しかったら、
オートバイがセルモーターを動かす という仕組みは正常なので 原因はセルモータです。
*セルモーターに電気がいっているのに、モーターが回らない状態の場合、
セルボタンを入れて回そうとする状態は、
バッテリーをショートさせる状態に近くなり、バッテリーにもモーターにも負担になるので頻繁に試さない方がいいです。
次はセルモーターを単独で回してテスト