プラグの知識と種類の説明
プラグの種類と、番数や調節の方法などについて
プラグ
プラグの種類や番数の調節方法
標準プラグとイリジウム プラグ
標準プラグ
従来のプラグ プラグと言えば標準プラグこれです
安価で強いNGKの標準ブラグ
通常はメーカー純正もNGKのプラグが標準です。
イリジウム プラグ
ある時期から 高価だが、長持ち高効率という画期的プラグ=イリジウムプラグ が大々的に登場。
実際のところはどうなんだろう? と発売当時は思っていたが、今ではすっかり性能は認められ、車、バイクでメーカーが標準採用していて、指定交換時期が延びています。
イリジウムプラグは、点火の性能のアップと、交換寿命のアップが特徴です。
NGKの2輪用イリジュウムプラグIXは、寿命は通常プラグと変わらないが燃焼効率アップ効果
イリジウムIXプラグ
ほんの少し燃費もよくなったり、力強くなる効果などあるよう少しあるようです。
どちらが良いか
小型バイクは大型バイク、車に較べ距離寿命が短いので、普通のプラグでいいんじゃないかと思っています。
交換にかかる整備の手間は増えるが、その分、バイクと向き合いプラグでエンジンの調子や他のところにも気が向くので点検の良い機会だと思っています。
イリジウムに交換したら多少、加速や燃費がよくなったかな とほのかに感じる程度でした。
プラグは定期交換品
プラグは定期交換が必要な部品です。
プラグの交換時期
- 一般プラグで 5千~8千
- イリジウムプラグ 1.5~2万km(種類による)
詳しくはバイクの説明書で確認。小型車はイリジウムが標準でない。
(交換時期は、エンジンによって同じ距離走っても火つける点火回数も違うので説明書で確認)
RV125では 6千kmでプラグ交換になっています。メーカーの交換指定時期は早めになっています。
経験では普通のプラグをメンテのたびに点検して、
1万kmぐらいでそろそろ交換するかと換えてみても、特別何も調子は変わらない、燃費が特別良くなるわけでもないといった感じなので、ある程度きたら交換というところでしょうか
プラグの番数についての説明
RV125の標準 CR8E
CR8E
8というのが番数と呼ばれるもの(熱価)です。
この数値だけが変わっても形は同じ。取り付けも同じ。NGKのプラグは、この数値が大きくなるほど冷え型になる。
熱価について
プラグの番数の調節は必要か?
プラグの番数の調節ですが、特に細かくこだわらない人は
実際は標準の番数付けとけば問題ないです。(渋滞や低速走りがほとんどの乗り方だと番数落とすと変わるかもしれない)
自分の走り方に合わせてプラグの番数を調節すると、エンジンのフィーリング感が多少よくなります。
番数はおおざっぱに、
高速の走りが多い乗り方ほど番数の大きいのを、低速、渋滞走りが多い乗り方ほど番数の小さいものにするのがいいとされる。
プラグ番数の調節
現状の走り方での焼け方をみて、プラグの番数を調節します。
プラグの焼け方
基本は、プラグの焼け方で、良好な状態が、きつね色。
プラグの焼け色をみて番数の調節をする
プラグの番数の調節
プラグの番数を下げる場合
- 焼け方が黒っぽいと 番数を下げてみる
スピード出さない、低速の渋滞が多い道などが中心のとき
プラグの番数を上げる場合
- 焼け方が白っぽいと 番数を上げてみる
スピードを出す、高回転で乗ることが多いとき
プラグの手入れ
昔は・・
焼け具合を見て番数やキャブを調節。
プラグについては、ブラシでカーボンをとる、電極がへたってくるとやすりで磨いて、コの字の頭をたたいて規定幅に電極間を詰めてという手入れをしていましたが、今どきはそんなことはやらずに定期交換します。
RV君一応整備書では プラグ品番CR8E 電極クリアランスは0.8-0.9mm
(今時の整備書にこんなことかいてあるんですね(^_^)
プラグの状態は
かつてはエンジンの機嫌と具合を見る一番の窓口だったわけすが、
バイクの個体差や性能もどんどん均一化して差がなくなり、エンジンの具合や状態を見て調節ということもないので、今は効率求めるプロほどやらないような気がします。
(プラグの焼け具合見て何かコメントをいうバイク屋さんもなくなった)
キャブレターとFI(燃料噴射)
プラグの焼け具合は標準状態で今ではそれほど気にする必要はないと思います。
プラグの焼け具合
私はバイクの整備を習ったころの調節キャブレター車では
白=やけすぎ きつね色=良好 黒=やけが少ない
という通説でしたが、今はバイクの標準できれいな良好焼けを見ることがあまりない。
キャブも調節幅が少なくなって、キャブレター自体がないFI(燃料噴射)が主流。
FIはマイコンで各センサ値から自動調節するようになっているので、微妙な調節は通信で設定書き換えないと出来ないし、調節はユーザ側で細かく変更しない前提になっている。FIと違って調節が出来るので往年のキャブ車が今でも好みですが、各スクリューなどの調節もほとんどないのが現状。
製造の精度と品質があがり、それだけ個体差がなくなり調子の調節というものが必要なくなったのでしょう。
往年のCB50の縦型エンジンで、
アイドリングや調子が今ひとつだったところをエアーと燃料のスクリューの加減が絶妙に決まると、プラグが見事にこんがりきつね色になりアイドリングが驚くほど調子良くなって喜んだ記憶がありますが、今時こんな調節キャブ自体がない。
キャブレター自体消えていく方向で、カブでさえ燃料噴射に変わっていく・・
そしてガソリンエンジンというのも、そのうちブラウン管テレビと同じく、過去のものになっていくのは間違いないでしょう。
今はプラグの番数調節は、それほど気にする必要もないと思います。