南国市を抜け高知市内へ
お寺を20kmは通り過ぎて引き返したりと、方向音痴なのか、やっぱりカーナビがあれば違う。
バイク用のカーナビが出ているそうです。知って付けていたらもっと早くいけたでしょう。迷うのも旅か
晴れの日は、思った以上に進みます。
高知県のお寺は、市内では固まってあるので、市内では早いのがうれしい。
お遍路の衣装
さて、バイク道中ですが、袖無しのお遍路衣装の上に、ライダーズジャケットを着ています。
お遍路衣装ではばたつくし、なんかこれでバイクで走るのもお遍路さんすぎて気恥ずかしい気もする。
お遍路衣装の効果
お寺間の距離が近いので、この衣装のまま走ってみると
遅く道の横を走っていても どけどけという感じのある追い越しが一度もない。
特に、軽四の女の人が異常に車間距離を開けているのがミラーに 写ることがある。
普通、外車で黒塗りのいかにもそれらしい車は、関わりたくないので車間とりますが、
その反対の お遍路さんにもその効果は働くようです。
気遣いなのか、それとももし事故しても、お遍路さんはハネたくない という気持ちなんだろうか(^_^;
(私も、同じ事故起こすにもお遍路さんはイヤだ)
四国4県では、対人事故でお遍路さんはハネたら、事故の罰則の減点が2倍になります・・というのはウソで普通の事故とかわらないけど)
同じバイクが走っていても、薄い上着一枚で人の心理は変わるものです
高知の中心街は路面電車が走り、都市です。中心街から桂浜方面の途中に竹林寺
ここでゆっくりと高知市にいたかったけど急がないと。やたらと忙しい道中。
竹に囲まれた、このお寺 好きだなぁ
27番 竹林寺
街から近いお寺なのでいろんな人で賑わっている。
登り道を尋ねて上がろうとすると一方通行の道。入り口が難しく、小さな山、丘のようなところにありソフトクリームみたいにグルグル回りながら登る。
ここ、エサを与えている人がいるらしくやたら猫が多い山でもある。
門をくぐり、竹の林の道を抜けて行く 中心街の近くにこんなお寺があるのね。高知市にこんないいところがあるのを知らなかった。
さすが山の上、広くて公園みたいなお寺です。人が多いのもうなずける。街の近くのオアシスのようなお寺。
お寺は改装中。
混雑を避けて、本堂、大師堂でお参り。このへんまで来ると、お経がもうスラスラ読めるようになっている。
団体がいるとお参りも簡単ではない、普通にゆっくりお参り出来るだけでもうれしく、
お経スラスラと読み終えると気持ちいいものです。
初めての体験
終えて立ち去ろうとした瞬間
はい!これどうぞ
と小袋を差し出されました。
女の人3人組の一人からでした。突然のことで何が起こったかわからず・・・
お接待です
初めてのことでそれでもよくわからず、、きょとんと立ち尽くす・・
おへんろさんでしょ?
と言われようやく意味がわかりました。
意味がわかったら、すかさずお札を取り出し、お返しします。(合掌)
こういうとき、納め札をお返しに差し出すことになっています。
そしてお接待はあまり断ってはいけないそうです。
その人にあげるということ以上に、お参りしている人にお参りする、というような意味があり、一緒にお参りしてきてもらうというような意味も。
誰かに渡そうとおもっていました、とのことで、ありがたく受け取りました。
渡した人もすがすがしそうです。お気を付けてということばをもらい、人から受ける親切とはうれしいものです。特に気持ちによって、疲れているとき、一人なとき、寂しいときは特に。
余韻が残るものですね。
より元気になったので、また次へ向かいます。
その後もお接待受けたり、お世話になったりしましたが、
日を重ねるごとに、お参りの時 あそこでのあの人の分も、あの食堂でおまけしてもらったあそこでも・・とお参りのたびに思い出す人が増えるので、記憶力維持のトレーニングにも役立つます(^^;
道中の経験で 邪魔にされたり、親切を受けたり、後は普通に、車からの道での小型バイクの扱い、いろいろありましたが、ツーリングしてるとこれも普通のことですが、四国八十八カ所参りの道中だとなぜかより冷静に出来事を受け取るようになってます。
ヒトのこころというものがちょっとずつわかるようになって来ました。