整備でネジの頭をネジ切ったときの対処3
中に入り込んでしまったボルトのケース
以前に紹介した以下のケースの さらに
さび付いて固着 している場合です
以前の、ネジの軸の頭が引っ込んで折れた場合
中で折れ込んだボルトのケースで
さらに、折れ込んだネジが固着している
についての方法
さらに折れ込んだネジの軸がサビ付いている場合
サビが進んで、ネジ穴とネジが固着している
このような場合
この場合の対処方法は
このように 頭が出て折れている場合でも
サビで固着している場合は
頭が出ているケースの方法 でも
回らないものはペンチでつかめても回らないです。
このケースは 2.の方法:エキストラクター を使ってもダメな場合が多い
ネジ部分がサビサビのボルト、ネジ穴部まで腐食して固着している
特に、はずす方向に回したら頭がねじ切れてとれた!
こういうボルトはエキストラクターでも回らないことも多く、
粉砕の方が有効です。
つまり、中のネジを壊して取る
こうなる前に
サビがありそうなネジはたまに外して、閉めるという作業、
ネジを交換するなど点検時しておくといいんだけど。。
経験上、サビで腐食し固着が激しいボルトは、頭が十分出ていた折れ込みでも、ネジザウルス等でも滑って回らない、マイナスの溝が付けれても、もげてしまう。
このような場合は、中のボルトを粉砕してしまうのが早いです。
折れ込んだボルトを粉砕する
原理は意外と簡単
エキストラクター使用の場合と同じく
1.まず中心にドリルで穴をあけます。
貫通させて穴をあけます
2.続いてもう少し太いドリルで穴を大きくしていく
3.さらに もう少し太いドリルで・・
と 内部の穴を少しずつ大きくあけていき、
薄皮一枚ぐらいまで内部に穴を大きくしていく。
4.薄皮にするまで穴を大きくする
そのあと、ポンチでたたいたり細いチゼル、ドライバーなどでこじったりするとボロッと中で割れてとれます。
回らないボルトには有効な方法です(腐食していると穴もあけやすい)
穴あけのコツ
コツはセンターポンチでできるだけ中心に穴をあけて、少しずつ段階的にドリルを太くして穴を大きくする。
一番最初の穴あけに、一番 負荷がかかり、貫通穴が開いたら大きくするのはそれより楽
最初の下穴が開いたら、あとは穴を大きくするのはやりやすい
ネジ穴が痛むこともあるので、注意しながら。
穴がうまく掘り進むめるならスムーズにいくことが多い。
中の折れ込みのネジが取れたら、タップを入れてネジ穴を復活させておきましょう
腐食で固着が激しいボルトは、
エキストラクター入れてもビクともしないことがあるので、この方法が有効だとと思います。