冷却水の交換方法について
バイクの冷却水は自動車と少し違います。
冷却水の交換
水冷エンジンには、冷却水が入っているので定期交換が必要です。
バイクなら、2~3年に1度、冷却水も交換します。
冷却水の液はクーラント LLCと呼ばれてる。
カー用品店で売ってる緑色のやつです。(最近は赤色もある)
色は着色なので、区別はないです。
(でも、冷却水といえば 緑 だと思う)
クーラント(LLC)の使い方
LLCと呼ばれる水冷エンジン用の冷却水を使用
通常、LLCといえば 水で薄めるタイプが主流です。
最近、薄めずに使うというやつもあるけど。
水で薄めるタイプのLLC
通常は2倍ぐらいに薄める
LLCのうすめ方
LLCに水道の水を加えて薄めます。(蒸留水とかでなくていもいい 雨水は×)
普通は2倍から3倍にうすめたらOK
水で薄める調節は、凍る温度の違いです。
裏側の使用方法に、薄めたパーセントと、凍結温度が書いてある。
水で薄めるほど、凍結する温度が上がっていきます。
毎年冬に雪がふり氷点下に下がる地域は、薄めすぎずに濃いめで。
薄めないLLC
原液のままで使うLLCもあります。
「そのまま使える」というタイプ
これは原液のままで凍結温度-40度 のようです。
違いは・・
水で薄める割合をきにしなくていい
量を使いきれるので都合がよいためだと思います。
薄めるクーラント(LLC)は、残って次回まで置くことになる。
薄めるのは水道水 雨水とかはダメ
冷却水の処理
冷却水は産廃物らしいので、下水に流せません。
買ったお店やガソリンスタンドで引き取ってもらうのがよいでしょう
また、オイルの処分方法のようにオイルパックで吸わせてゴミに出す
このへんは自治体の処理区分によると思います。
冷却水交換をしなかったら?
冷却水は交換しなくても、乗りごこちは別になんともないです(^^;
特別、調子が悪く感じることもない(ブレーキオイルと似ている)
つまり、ほっといても気づかない!”
でも、年月で性能も劣化してくるようです。
劣化で、凍結温度が上がったり、LLCの内部のサビ止め効果も弱くなって内部が錆びたりするので(←これが心配)
定期交換はやっぱり必要なカ所。
最低3,4年に1度は交換しましょう。水冷エンジンの宿命
嫌なら 空冷エンジンにのりな といいたい(こんなメンドウなこと不要なの)
冷却水の交換方法
エンジンが冷えているときに行いましょう
走った直後だと、冷却水が熱くて、ヤケドすることがある
交換で必要な場所は3つ
注ぎ口が2つあります。
間違わないように。
- ラジエターキャップの口(冷却水の注入口です)
走行後は、冷却水が熱いので注意!
– - リザーバータンク冷却水の補助タンク
白いプラスチックのタンク
水冷の循環の冷却水が減るとこのタンクから自動で補充される
–
冷却水の確認の窓
– - ドレンボルト:冷却水の排出口
リザーバータンクは、補助タンクです。
冷却水が減ったら、この補助タンクから回っていく。
ここから交換する新しい冷却水を入れるのではない
リザーバータンクも古いクーラント(LLC)が入っているので、最初に抜いておきます。
注入口からゴムキャップを外して注射器などで吸い出す。
クーラント(LLC)を抜く
冷却水のドレンボルトをゆるめて排出
ラジエターキャップを開けて、そのあとドレンを開けよう!
ラジエターキャップを開けないと、排出の出が悪いよ。
(オイル交換と同じ)
冷却水を抜く
冷却水のドレンボルトはどこかに必ずあるけど、バイクによって違う。
車だとラジエター横で、ひねればいいだけのコックがある。
- ラジエターのキャップを外して
- ドレンボルトを外して排出
ドレンボルト、コックがなく、ゴムホースを引き抜いて抜くタイプもあります。
最初だけ、ドバッとでてきました。
全部冷却水がでたら、あとは新しいのを入れるけど、
すすぎ洗いをしてもよい、しなくててもよい
すすぎ うがい洗い
冷却水を全部抜いても、まだ中に少量は残っています。
(うがいは面倒なので、このまま新液をいれてもいいけど)
新しい冷却水(LLC)を入れる前に、中の残りを洗うときれいになります。
すすぎ
口からジョバジョバと水道水をいれて、ドレンからダダもれさせてすすぎ洗い。
さらに、中の細部の古い冷却水を洗うのに”うがい”
うがい
冷却水の代わりに、まず水道水を、循環させて”うがい”
- ドレンを閉めて、水道水をいっぱい入れる
– - エンジンをかけて、水を循環させる
- そして水をまた排出
車の冷却水は、温度が上がらないとウオーターポンプで水が循環しないけど、
オートバイは温度探知の水の循環始動がないものもある
これですすぎ洗い。
何度もやっても透明にはなかなかならないので、こだわらない方がいいです(笑)
すすぎ うがいは、
入念にしなくてもそんなに変わらないし、エアーも噛みやすくなるのでそこそこに、と思います。
冷却水の注入と、エア抜き
あとは冷却水の注入です。
薄めるタイプのLLCは、2-3倍程度に水を加えて薄めたらいい
(雪の積もらいない地方なら)
* 上の 「クーラント(LLC)の使い方」 を参照してください
ラジエターのキャップの方から新しいクーラント(LLC)をいれる。
液面が口のところまで見えるぐらいに入れる。
リザーバータンクにも新しいクーラント(LLC)をいっぱいまでいれる。
チェック窓でアッパーラインまでいれる
エンジンをかけて循環させる。。。。
その前に、バイクを左右に傾けたり揺さぶると中に入って行きやすいです。
車は、ホースを揺さぶったり、たたいたりしますが、、バイクは傾けられるのだ
中に入って液面が下がったら、また入れ足す を繰り返す
それでラジエターのキャップを閉じてエンジンをかけて循環させる。
エア抜き
フタをあけたまましばらくアイドリングで循環させると、
液が中に入っていくのでラジエターキャップの方の水面は下がって減っていきます
こっちの、リザーバータンクの口でなくて
ラジエターキャップの方です。
エンジンかけて循環させると、
いっぱいまで注いだ液面が下がる。。
そしたらクーラント(LLC)を継ぎ足しながら
エア抜きのためにしばらくキャップを開けたまましばらくアイドリングさせておく。
これをしばらく繰り返す
しばらくしても
クーラントの液面が下がらなくなって、減らなくなったころで終了
冷却水の量が多いエンジンだとしばらく時間がかかります。
冷却水交換が面倒なのは、このエア抜きに時間がかかるところなのだ。
エアーはホースの奥に入っているので、あんまりこだわらなくても数日乗っているとエアは抜けると思います。
すると水面が下がり、リザーバータンクのが減る。
交換後の数日間は、リザーバータンクの水量が減りやすいので
数日間は点検してリザーバータンクの方から水を追加する。