886214948
ジェベル125

ジェベルのクラッチのつながりが悪い症状と原因

ジェベル125にのってしばらく

どうもクラッチの調子が悪い。
ネットで調べてみたら、まったく同じ症状の人がいっぱいいる。

これはジェベルの持病ともいわれていた。

ジェベルのクラッチの症状

  1. エンジンスタートして走り出してすぐ、ゆっくりクラッチをつないでも、いきなりつながる
    しゃくるようなつながりになる
  2. 10分ぐらい走ってエンジンが温まると普通に戻る

ネットで調べると同様のジェベルの問題がいっぱい出てきた


クラッチが 「ギャーッ」 とつながる


と書いてあった。

「ギャーッ」 は大げさだけど、ギューッってつながる感じ
暖気後は、キューってつながる

道で運転していて、シャクリながら発進・・
まるで、ミッション車 教習生の1時間目みたいな運転です^^;

あと、クラッチウイリーで、フロントを浮かすときも
(エンジン回転数を空ぶかしであげてから、一気にクラッチをつないでフロントを浮かせる方法)
思いっきり回転をあげないと、フロントが浮きません。

原付50ccでも、もっと簡単にポンとフロント浮くぞ!
と思いながらも我慢してたが、いよいよ修理することにします

クラッチ板が寿命なのかと思っていたら、クラッチ板の位相のズレが原因らしいと、ネットを調べたらあったが・・・

調子よく直った結果から

クラッチ板一式を変えると調子が完全に良くなった!

その結果から、クラッチ板の取り付け状態などよりも、クラッチ板周りの部品一式が新しく変更されていた

クラッチ回りの旧部品全体が原因ではないかと思います

あと下記の「クラッチ効き始めの調節」は今回は関係なさそうです。(クラッチ機構が狂っている車両以外は)

ニュートラルが出にくい、この症状もよくもある

それと、温まるまではギアチェンジが固いのも。

あるとき、取り回しでバイク移動するとき
クラッチを切って押していると重い、”カク”と動きだすような感じがする

これはもしかして、クラッチが完全に切れていないのかも
 という疑問・・・

暖気でオイルの粘度がさがったら普通になるし、、、 そんな疑いもでてきた

もしかしたら、クラッチ握っても、半クラッチ状態になってるのかも・・・
それで

  •  ギアチェンジが固いこと
  •  つながりが悪いの

この説明がつくことになる

このタイプの伝統的なエンジンは安定しいると思っていたが。

どのメーカーでも、広く受け継がれていく50cc~125で、同じルーツの4サイクルの安定エンジン型がある 。ジェベルはスズキだからなあ。。

これはクラッチ部分 エンジンの片側を開き、分解してみるしかない。

オイルがドバッとでるエンジンカバーの部分・・・

クラッチ部分を分解して点検

エンジンカバー右側を開けてクラッチの点検

エンジン右側のクラッチカバーを外せば、クラッチ部分の点検ができます。
RV125に続き、ジェベルでもここを開くことになるとは・・・トホホ

ジェベルのエンジンカバー右側を開く手順

手順はこうです。ちょっと複雑なところが2と3でした。

1. カバーを抜くときに当たるブレーキレバーを逃がす
ジェベル ブレーキレバー外す

ブレーキのロッドのつながりを外し、戻しスプリングの引っかかりを外し、ブレーキをお辞儀させます。
これでエンジンカバーを手前に引き出す干渉がなくなる。(まだステップは当たるが、これはかわせる 下記)

2.ボルトをすべて外す
エンジンカバー ボルト
3.オイルフィルターを外す!
ジェベル オイルフィルタ

このカバーを止めている3本のボルトの1本が奥とつながっています

だからこれを外さないとダメなのです。

オイルフィルターのボルトは必ず外す必要があります
(右上の穴だけのボルトの部分)

4.オイルフィルター3本のうちの1本のボルトを抜く

ダブルナットという手法で外します。

ジェベル オイルフィルターボルト

これをやらずに、ケースが外れると思って、周りをコツコツたたいてた失敗

4.のオイルフィルター3本のボルトの内の1本が長いので、このボルトを根元から抜く必要がある

カバーを固定するボルトの1本である、それと、ボルトが長いからカバーを手前に引いても、ステップに当たってしまう。
だから、ボルトを外す必要がある。

ダブルナットという手法で外します。

ダブルナットでスタットボルト外し

このように2本のナットをボルトに入れて、内側のナットを外す方向に回すと、この突き出ているボルト=スタッドボルトが一緒に回り始める。

全部のボルトを外したら、もう止めるものはない。でもカバーは張り付いているので引っ張ったぐらいでは外れないことが多い。

ハンマーでコツコツと周りから根気よくあちこち場所を変えてショックを与えます。

エンジンカバー張り付き外し

どうやってもビクともしない手ごたえの時もあるけど、30分ぐらいコツコツ周りをたたいていると、必ず外れます。
外れない場合は、どこか固定しているボルトがあるはず。

ジェベルのクラッチ機構が見える

カバーをパカッと外したら、中身が見えます。

残りのオイルも下からドバッと出てくるので注

クラッチ機構

クラッチの状態

この白い線の入った箇所の板を全部同じところにそろえるらしいです。

ちゃんとそろって組み付けられていました。
でも、これがズレていても、それだけでこんな症状がでるかなあ?
と疑っている・・

ジェベル クラッチの位相

最初に予想したように、

クラッチが切れきっていない! 
つまり、ちょっと引きずっているのでは?

この線から、修理をして直そうと思っています。

クラッチの原理

開けたついでに
クラッチの原理ですが、初めて見る人は楽しいですよ!”

原理が動きでよくわかる

このようにクラッチ板が何枚も重なって、それがバネ(クラッチスプリング)で押し付けられています

クラッチを切る = レバーを引くと

クラッチを切ると

このクラッチ板が引かれて、隙間ができるのが分かります。
これがクラッチが切れた状態。

すると、バネで押し付けられ摩擦で一体になって回転していたのは、
板の間に隙間ができて、摩擦が減り、空回りする
 これがクラッチが切れる原理で、いわゆる湿式多板クラッチの原理です。

こんなのよくかんがえたなあと最初は思ったものです。
いまはもっと高度なクラッチシステムがあるけど

開けた人は、開けて操作するとたのしいよ^^

クラッチのつながり悪い原因は何か?

さて、見ただけでは原因はそうそうわかりません。

ここまで開けたのだから、クラッチ回りの部品は全部交換予定です

付いている部品を見てみる

クラッチ板
ジェベル クラッチ板

摩擦板のクラッチ板(ドライブ)と金属板(ドリブン)があります。

茶色のクラッチ板(ドライブ)は
厚さを測ると : 3.1mm  まあOKの厚さのはず

色が黒くなって焼けているようにも見えます

クラッチ板なんて、見たのはもう何十年も前なので色では判断が付きません。
こんなものは、相当に距離を走らないとそうそう悪くなるものでもないし

修理方法は?

いつも、分解する前に外側からあれこれ操作してみて、感触で原因に予想を付けます。直感です!

最初の直感での原因は


その予想は、クラッチが切れきっていないかも?

 → 引きずっているかもしれない(全部切っても半クラッチ状態)

または部品の欠陥

開けて見た状態から、クラッチ板周りの、部品や製造の欠陥

クラッチ板の問題なのか → これは一式新品にする予定
新品の部品が到着したら、比較していろいろと探ってみる予定

もう1つの、

クラッチが完全に切れていない状態の場合は
 あとでその調節をして、クラッチの様子を確認してみようと思います

新品部品が届いたら、次回の 2.に続きます。

関連記事