自動車、家庭用 DIY機の一般的なコンプレッサーの使い方について
DIY機ならではの、制限と注意もあるので
使用法や、各部の役割、必要な手入れやメンテナンスについて
エアーコンプレッサーの使い方
エアーコンプレッサーの使い方は、簡単です。
スイッチオンで起動した動作
スイッチをオンすれば起動し、適正圧力になれば自動停止します。
- スイッチオンでコンプレッサー作動
=ガガガー(一定圧力まで上昇すると自動停止)
↓ - ①使うと圧力が下がる(一定圧力まで低下すると自動作動)
コンプレッサー再作動 =ガガガー 上がるまでしばらく作業中断)(一回休み)
馬力が小さいものは、さらに上がるまで時間がかかる(2回休み)
↓ - 上がって作業再開 いっぱい使うとまた①に戻る
通常のものは使い方はだいたい同じです。
エアーコンプレッサーの動作
エアーコンプレッサーの動作はどれも同じで、自動です。
使い方
スイッチをONするだけです。
圧縮エンジンが起動して、タンクの圧力計がどんどん上昇していくのがわかる。
スイッチオンで起動し、一定の圧力で自動停止します。
- 圧縮エンジンが回り始め、既定の圧力まで(この機種は圧力6.8MP)上がると自動停止
- エアーを使って圧力が下がる(この機種では4.8MP)と、自動的に圧縮エンジンが再作動
再度、規定の圧力になるまで作動し続ける
いったんスイッチオンしたら、自動運転されるので手間いらず。
* 作動が止まる既定の圧力と再作動する圧力値は、機械側で設定されています
ホースの接続
本体のエアー吹き出し口のコネクタ(エアー継ぎ手)がある
ここにエアーホースを差し込んで使います
エアーコンプレッサーは、本体の口にエアー工具をつないで使います。
(反対に言えば、何もつながないと、何も出来ません。)
ホースの接続と取り外し(コネクタ)
接続は、エアーホースのコネクタの口にエアージョイントに差し込んで接続
*エアージョイントは規格品なのでエアーコンプレッサーでは共通です
- 差し込みは、押し込んでカチッと接続
- 取り外しは、メス側の外側の輪を引き下ろしてから抜き
(エアーの出力を止めてないとコネクターは付け替えの時に一瞬エアーが漏れるが、切り離したら密閉になる。)
原則は、エアーの出力を止めてから、ホースを抜きます。
エアーコンプレッサーのメーター類
通常 2つのメーターが付いている
- 1つは タンクの圧力計
圧力計は、単にタンク内の圧力の表示し、確認用
- 2つめは レギュレター(圧力調節)
レギュレターで噴出圧力を調節できる。
写真右の赤いキャップは圧力弁。(高圧になると圧力を逃す)
リングを引っ張って圧力を手動でも抜くことができる
レギュレータで圧力調節の方法
レギュレターのダイヤルを回すことで吹き出す圧力を調節できる。
吹き出し圧力を調節したい場合に使います
(当然ですが、タンク内圧力計より強い圧力は出ません)
下げたいときにレギュレータのつまみを回して下げる。
- 左に回す(反時計回り)と、針が動き、出力を下げられる。
- 右に回すと上がる(タンク圧力と同圧程度まで)
ダイアルの赤いリングがストッパーで、上限を固定できる役割
プッシュロック: タイプもある
エアーコンプレッサー 各部
操作のために、ちょっと見ておくといい、各部分の役割
エアーコンプレッサー 各部
大きい機械でも仕組みは同様
- 上の黒いケースが圧縮エンジン
- その下の青いタンクに、圧縮されたエアーがたまる
- たまったエアーをエアーホースを接続して使う
という、じつは簡単な仕組み
オプションを変えて用途が広がるエアーコンプレッサー
エアーコンプレッサーは、オプションを付け替えると圧縮エアーを使って
いろいろな用途に使えるのが便利で楽しいところです。
エアーガンとタイヤゲージ
エアーの出る先のホースに、エアー工具をつないで色々な用途に使うことができるのがエアーコンプレッサー。
エアーガンを使う
エアーガンをつなぐと、エアーで細部の吹き飛ばし掃除。
タイヤゲージ (空気入れ)
車、バイクは特に空気入れが楽になります。
エアーガンの使い方
エアーガンをつないだら、トリガーを引いてエアーを出すだけですが
吹き出しが強すぎるときは、本体のレギュレターで圧力を下げる。
通常、かなり強力なブローなので、最初は細部を壊さないように注意。
レギュレターで圧力を下げると、使う風量が減ってタンクのエアーが長持ちします
または、エアガンのトリガーの握り具合で、調節できる。
* エアーガンを使うときは必ず 保護めがねをつけましょう。
高圧エアーで穴などに吹いた跳ね返りで目に入りケガをする事故が、業務で多発してる!
空気入れに
家庭ではほしくなる機能ですね。
自転車に空気入れ。車、バイクに空気いれ。そのほか何でも空気入れられる。
自転車に空気入れ
タイヤのバルブに差し込んで、トリガーを引くと空気が入り、空気圧がメーターでわかる。
自転車には変換プラグ
エアーゲージをつなぐと、自転車、車、バイク のタイヤの空気入れがあっという間
空気入れのゲージはあまり正確でないことが多いので、正確にはタイヤゲージで確認するのがお勧めです。
機種やスペックによっての使用感の違い、注意点
エアーコンプレッサーの大きさなどによって使い勝手がずいぶん違って来ます。
タンク容量10L程度の小型だと
5,6回もエアーガンを吹けば風圧が低下したのが感じ取れる。
すぐ再起動で動き出す といったところです。
小型機はその分、軽くて持ち運び、移動がホイホイできて便利
タンク容量30L程度のものでも、
その3倍程度なので、、エアーが長く使える、小型機よりずっと快適。
大きく重くなるぶん、設置場所や移動が大変です。
このへんは用途に応じていろいろ工夫しながら使いましょう。
エアーコンプレッサーの注意と点検とメンテ
エアーコンプレッサーの注意点
連続使用時間
エアーコンプレッサー、特にDIY品は乾式(オイルレス)なので圧縮エンジンが加熱するので連続使用時間に制限があります。
通常のオイルレス機の連続使用は15~30分程度。
この連続使用時間の制限は、主に圧縮エンジンの過熱です。(特に、オイルレスなので発熱が多い)
連続で運転していると寿命が落ちるので注意!!
DIY機はオイルレスなので運転使用が長いと加熱するので、休ませながら使用がよいのです。でないと寿命が下がります。
使い終わったら 水抜き
コンプレッサーで空気を圧縮すると必ず結露で水が出ます。また、噴射するエアーにも水分は幾分まじり込みます。
タンク内部に水がたまるので、
毎回、作業が終わったら 下のバルブから圧縮した空気を抜く必要があります。(奨励)
これはどの機種でもある程度さけられない現象
タンク下のドレンバブル
ドレンをゆるめると、タンク内のエアーが吹き出し多少の水沫が出てきます。
水抜き作業は忘れずに。
原則、使用後はエアーを抜く。
中の水でサビが原因でタンクを腐食するし、圧力を貯めたまま置くのは機械にも負担です。
*ドレンの位置
真下ではなくて少し斜めに付いています。(真下の機種だと回しにくいんです)
エアーが出終わる最後の方で、本体を傾けて、ドレンを真下にするとよいのです。
*抜いてタンクをカラにしたら、またコックを閉じておきましょう!
次の起動でこれを忘れて、コックが開いていてダダもれ・・
吹き出しエアーの水分
一般のエアーコンプレッサーの噴出エアーには、結露で多少なりとも水分がまじり込みます。
私は気にしないですが、水分を除去するには、トラップを付けることである程度は除去できます。
* 業務用機には結露防止のヒーターや分離ドレンがある
エアーフィルターの清掃
フィルターが付いている機種は、定期的に掃除、フィルター交換することが必要。
フィルターは乾式のスポンジ、または紙式フィルターが多いので、
スポンジなら水洗いして乾かす、紙式フィルターは、エアーガンでゴミを吹き飛ばします。
壊れたか? と思ったら(動かないとき)
スイッチオンしても動かない場合の原因で一番多いのが電源オーバーです。
スイッチオンで起動しない場合は、コンセント元栓のブレーカーや、機械内のブレーカーが飛んでいないかチェック(大型の機種では「ブレーカー飛び」はよくあります)
故障ではなく、コンプレッサーのモーター起動の電力が足りないので 以下をチェックします
■電源をチェック!
- 細い延長コードで使っている
- 電源がたこ足配線
- コンセントが容量不足
この場合は、電源を変えてみます。
→ コンセント直差や、容量の大きいコンセントに変えてみる
または 太い、短い延長ーコードに変更
さらに、電力を減らすために以下の方法を試す
■機械の負担を軽くする
起動時に大量の電気が必要になるので負担下げるためスイッチオンの前に以下の方法をします(この方法で、開始時の消費電力を下げられます)
- スイッチを入れる前に、ドレンボルトを開けておく
- タンクに圧力が残っている場合は
ドレンボルトを開けて空にしてからスイッチを入れる
モーターが起動すればドレンボルトを閉じます